2009年10月23日

M65(WL)のバリエーション

ODに続き、ウッドランドパターンのM65フィールドジャケット・バリエーションであります。ウッドランドパターンにつきましては、今のところ明確なタイプ分けはされていない?ようですが、大まかに分けると以下のようになるかと思います。


ウッドランドパターンにアルミジッパーが存在しないのであれば(たぶん存在しないと思いますが・・・)、このブラスジッパーが1stタイプという事になります。ちなみにリーフパターンも存在するとかしないとか。。。


襟がナイロンジッパーでフロントがブラスジッパーです。ODのタイプ分けに準ずれば、これは2ndタイプにはならず、1stタイプと2ndタイプの過渡期モデルという事になりますでしょうか。


そして、襟がナイロンジッパーで、フロントがプラスチックジッパーの2nd?タイプ。3CデザートのM65もこのタイプが標準のようです。

さてここで、、、
M65を入手する際のチェックポイントをご紹介。当店が仕入れる際にもチェックしている部分です。購入してから損傷を発見して「ガックリ」なんて経験をされた方も多いかと思われます。当方も仕入れてから「これじゃー売りモンになんねーよ」といった物が多々あり、そういった経験に基づいたチェック項目であります。

1. 外観
まずは大まかに全体の外見や内側をチェック。大きな汚れや傷、損傷、使用感(生地の劣化具合/退色)などを確認。

2.ドローコード
ウエストと裾のドローコードが抜けていないかを確認。特に裾は抜かれている場合が多いので要注意。また先端のビニールコーティングが欠損している物も多く見掛けます。

3.内蔵フード
まれにフードが全て切り取られている事があります。兵士的には使用しないのであれば邪魔なだけなのかもしれません。またフードのドローコードも抜けていないかを確認。

4.ジッパー
ジッパーが正常に機能するか、歯の欠けがないかを確認。フロントのスライダーが変形して差し込み部分が入らない、もしくは入っても動かない場合があります。ドライバーなどでスライダーを修正する際には、アルミ製のスライダーですとすぐに割れてしまいますので注意が必要です。またフロント・スライダー上部のカバーが欠落している事もあります。引き手にはコットン製(もしくはナイロン製)のタブが付いているかも確認。さし込み部分の生地は特に劣化しやすいようなので今後の耐久性を判断して下さい。

5.プラボタン
プラボタンの欠落がないかを確認。特に内側のライナー装着用ボタンがすべて撤去されている場合などがあります。

6.ドットボタン
ドットボタンの全体的な変形や、メス側の内側リングが変形もしくは欠落していると、はまらなかったり緩くなっている場合があります。必ず全てのドットボタンを脱着して確認して下さい。

7.パイル&フック
パイル&フックの欠損がないかを確認。特に袖の調整用が経年により欠落している場合があります。

8.パッチ跡
パッチなどが剥がされている場合、剥がし方によっては生地が損傷している場合があります。改めてパッチを縫い付ける場合にはその損傷部分をカバーできるかも確認。

9.ラベル
機能的な部分ではないので気にされない方は問題無いですが、内側のラベルが剥がれていないかも確認。ODの1stは3ヵ所、2ndは2ヵ所、3rd〜4thは1ヵ所、ウッドランドは1ヵ所という感じが多いようです。

10.個人的見解
実物のM65フィールドジャケットは基本的に軍からの放出品となりますので、何らかの問題が有って当然と考えた方がよいでしょう。未使用のデッドストック品といえども安心はできません。当店も含め、他のショップさんなどでも商品のチェックはされているかと思いますが、どうしても「見落とし」や、コンディションに関しての「見解の相違」などが起きる場合があります。一番いいのは現物を手に取ってご本人が判断する事ですが、通販の場合などにはそうもいきませんので、コンディションを細かく確認されたり、返品/交換などが可能かどうかも聞いてみた方がよろしいかと思います。ただ、あまりにも完璧主義ですと「完全なデッドストック品を探すか、新品の民生品をお買い求め下さい」という事になってしまいますので、あくまでも中古放出品である事を認識し、自分の着こなしとしての要所を押さえた判断が必要かとも思います。

以上、ご参考になれば幸いです。。。

こちらもご覧あれ
M65(OD)のバリエーション
M65フィールドジャケット用ライナー

ついでに宣伝(笑)
極東ミルサープ「寒冷地用戦闘服」
  


Posted by アカトラ  at 18:49衣類