2008年01月22日

冷戦〜ソビエト連邦/モスクワ放送

懐かしネタが続きますが。。。

当方が小学〜中学生ぐらいの頃は、いわゆる「冷戦華やかりしき時代」でありまして、
当時のソ連や北朝鮮などの情報は非常に少なく、
さらにミグ25によるベレンコ中尉の亡命や、大韓航空機撃墜事件なども発生し、
当時少年だった自分にとって、共産圏は正にスターウォーズの帝国軍のような存在で、
闇に閉ざされた「悪の帝国」というイメージでした。

少年の頃はオールナイト・ニッポンなどの深夜ラジオ放送を聴いて、
少しずつオトナの世界に足を踏み入れていったわけでありますが、
ある日、ラジオのチューニングをいじくっていると、
その周波数には存在しないはずの謎の日本語放送が聴こえてきたわけであります。
それが当時の「モスクワ放送(現在はロシアの声)」でした。
基本的には短波帯での放送が多いのですが、一部は中波帯でも放送していたようです。

当方の地元は北海道東部の釧路市でしたので、
比較的ソ連(北方領土:ソ連が実効支配している日本領)は近かったものの、
今まで日本のラジオ放送しか聴いた事がなかった少年が、
初めて「近くて遠い国」であるソビエト社会主義共和国連邦からの放送を聴き、
胸が高鳴った記憶があります。
基本的には日本に向けたプロパガンダ放送なわけでありますが、
独特のエコーがかかったような音質や空気感、
共産党一党独裁の国営放送という感じが何とも「革命的」でありました。

自分が住んでいる国とは全く政治体制が違う国で、
その国の人達はどのような生活をしているんだろう?とか、
どのような環境の国なんだろう?などと
ラジオを聴きながら想像にふけったものでありますが、
最近は共産圏の民主化やインターネットの普及などで、
ある程度の情報は誰でも入手できてしまいますので、
こういった少年の想像力をかき立てるような出来事は少なくなりましたね。

その後、各国の日本語放送の周波数を調べ、モスクワ放送を始め、
朝鮮中央放送(北朝鮮)や、サイパンからのKYOIなども聴くようになりました。
見知らぬ遠い国から電波に乗ってやってくる声なんだと思うと
深夜の自室で夜空を見上げながら、擬似的に海外旅行をしている気分でもありました。
基本的に深夜、それも冬場の方が電離層の状態が良いらしく、
遥か彼方の放送もキャッチできたように記憶しています。

現在の「ロシアの声(旧モスクワ放送)」はネット上でも聴けたりしますが、
民主化後は普通の放送になってしまい、当時のようなアクはありませんね。。。
たぶん朝鮮中央放送などは今でも「相変わらず(笑)」だと思いますので、
一度聴いてみてはいかがでしょうか?

ロシアの声(日本語版)インターネット放送/最新版

ちなみに共産圏のプロパガンダ放送には洗脳される事も無く、
愛国心あふれる立派な大人?に成長したのであります(笑&汗)

冷戦〜ソビエト連邦/モスクワ放送
これは「ベリカード」と呼ばれるもので、
「何年何月何日何時頃にそちらの放送を聴いてこんな内容でしたよ」と報告すると、
その放送局の放送を受信した事を証明するカードが送られてくるわけです。
これは当時のモスクワ放送のもので、
当然はるばるモスクワから送られてくるわけで、それも楽しみのひとつでした。
ちなみに画像の物は当時を懐かしみ、ヤフオクで購入した物です。

冷戦〜ソビエト連邦/モスクワ放送
左側は当時のモスクワ放送の番組表。
この「レトロ近未来」的な感じのデザインがたまりませんねー。
右上は当時のソ連国営航空会社アエロフロートのパンフレット。
使用している機材(航空機)も見慣れない機体ばかりで興味津々。
右下は当時のモスクワ放送のステッカーです。
日本語で書かれている言葉は「隣人に友愛を」。




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Posted by アカトラ  at 00:32 │アカトラ

この記事へのコメント
ごぶさたしておりました。
ひさしぶりに覗かせていただいたら、あら懐しい!!
いわゆるBCLですね。
自分も中学の頃にハマってましたー。

北京放送やベトナムの声を聴いて、
セッセとベリカードを集めていた自分が
赤化することもなく、今ではナム戦マニア。
不思議な感じであります。

しっかし、忙しいですねー。特に、この冬は。
単車にも満足に乗れていません〜バッテリーが。。
Posted by セタガヤ at 2008年02月01日 22:52
セタガヤどの
当時BCLは静かなブームでしたよね(笑)
あぁ、そういえば北京放送やベトナムの声もありましたねー。
いろいろな意味で80年代は独特な文化や雰囲気がありました。

当方のGS1200ssは現在カスタム中で、
バイク屋さんに入りっぱなしであります。
たぶん今はFCRを付けてセッティング出しの最中と思われます。
Posted by アカトラアカトラ at 2008年02月03日 14:18