2016年05月11日

ネームテープの書体(フォント)

米軍実物のネームテープ生地を入手したものの、プリント方法はとりあえず置いておいて、まずは書体(フォント)の検証をしなければなりません。つー事で、当方所有の実物ネームテープと手持ちのDTPフォントで近いものを探してみる事にしますー。


とりあえず当方所有のネームテープでは3種類の書体が確認できました。ただ経年による縦/横の伸縮やインクのにじみ具合でも書体のフォルムが変化してしまいます。基本的に全てアウトライン化して一文字づつ調整していけば全く同じ物ができるワケですが、それだと今回の趣旨とはちょっとずれてしまいますので、今回はあくまでも「テキスト状態」での最大公約数的な部分で似た書体を探ってみたいと思います。ただ各文字の「左右幅」や「字間」などは実物に合わせて若干調整しています。


「Franklin Gothic Heavy」
一番ベーシックな書体でしょうか。この書体のリプロ品も存在しているようですね。


「Alternate Gothic No1」
実物がにじみまくっているので何とも言えませんが、たぶんこの書体でしょうか。。。


「Futura-Bold」
「S」と「M」が若干異なり、似てはいますがFuturaではないような気がします。。。


「A」と同じ書体(たぶん)でも大きさが異なったり、長体(左右幅圧縮)がかかったものも存在するようです。「A」の天地幅は約1/2インチ、他の2つは約5/8インチです。

実際にリプロ品を製作する場合には上記の書体をベースにアウトライン化して一文字づつ調整していく事になるかと思います。あとはプリント方法なんですが、、、たぶんシルクスクリーンになるかと思いますが、「にじみ」の出具合が読めないですね。。。


ちなみに、、、WW II〜朝鮮戦争時などにはこういったステンシルによるプリントが多いようです。この形態での製作は今のところ考えておりませんが、大阪のMASHさんで「ステンシルセット」が販売されているのでそれを使えば再現可能のようです♪

US GI Name-Tag ステンシルセット(MASH CO.)


さて、こちらは東京のテーラーメイド製ユーティリティ・シャツです。SACのパッチが付いていることから、1950年代に横田基地に所属した第55戦略偵察航空団や第2080戦略偵察航空団などの分遣隊兵士が着用したのものではないかと思われます。


ラベルは「CUSTOM TAILOR <Shindo> YOKOTA TACHIKAWA」とあります。たぶん横田基地や立川基地周辺に存在した「シンドウ」というテーラーだと思われます。

こちらもご覧下さい→ USAFオーダーメイド・ユーティリティ



Finzy Kontini - In The Name Of Love
ネームといえば、、、ダイアナ・ロスのストップ!イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ、、、いや、私的には「フィンツィー・コンティーニ」ですw 80s ユーロビート万歳w
  


Posted by アカトラ  at 19:27衣類パッチ・ステッカー