2009年05月19日

最新軍事用語集

以前から欲しい欲しいと思いつつ買うのを躊躇していた「英和/和英対訳 最新軍事用語集」であります。内容もイマイチ判断できず、書籍で¥8,800という価格はなかなか手が出なかったのですが、定額給付金も入る事だし?「いっちょ買ってみよう!」という事でAmazonに注文してみました。


そして本日到着♪♪♪梱包を開けて手に取ってみたら予想以上に分厚い、、、厚さナント約5センチ!そして内容はあらゆる軍事用語が網羅された完全な辞書。こりゃー¥8,800してもおかしくありません。これで米軍部隊名の翻訳が楽になる、、、か?

つー事で以前に翻訳で困った「374TH AERO MEDICAL EVACUATION SQUADRON」を調べてみようと思います。当時は勝手に「第374航空医療待避中隊?」などと訳しておりましたが、、、さてさて。

まず「AERO MEDICAL EVACUATION SQUADRON」というワードでは掲載されておらず、近そうなのは下記の3つ。但し「aeromedical evacuation」は空自や統幕での使用法のようで、米軍での表記はありませんでした。
●「aeromedical airlift squadron」=(米軍)航空医療空輸飛行隊
●「aeromedical evacuation」=(空自)患者空輸/(統幕)航空患者後送
●「aeromedical evacuation unit」=航空患者後送部隊

そして面倒なのが「SQUADRON」。陸軍だと「騎兵大隊」、空軍だと「飛行隊」、空軍の地上部隊などは「中隊」というふうに認識しておりましたが、この辞書によると米空軍での使用方法では「飛行大隊」と表記されております(地上部隊などの表記は無し)。つまり米空軍の飛行隊は大隊規模という事になるのですが、そうすると地上部隊などの「SQUADRON」は「中隊」のままでいいのだろうか???

そして「374」から予想がつくかと思われますが、この部隊は横田の第374空輸航空団の隷下部隊と思われ、当然ながら航空機部隊(飛行隊)ではないという事が判断できます。

という事で「374TH AERO MEDICAL EVACUATION SQUADRON」は「第374航空患者後送中隊?」という感じになるかと思うのですが、結局のところ明確な翻訳はできませんでした。。。つーか、余計混乱するかもなー(笑&汗)

しかしながら、今まで間違って認識(翻訳)していたワードや、米軍/自衛隊内で使用されている正式な?翻訳ワードなどが把握できますので、非常に利用価値の高い一冊だと思われます。

日外アソシエーツ株式会社英和/和英対訳 最新軍事用語集
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Posted by アカトラ  at 00:27その他